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理事長ご挨拶

 一般財団法人 電気技術者試験センターは国や各都道府県が実施してきた電気関係の資格試験を一元的に実施する組織として1984年(昭和59年)に設立されました。以降、様々な業務を追加し、現在は電気事業法及び電気工事士法等に基づき、@電気主任技術者及び、A電気工事士の国家試験実施、及びB免状交付(電気主任技術者)を行う指定試験機関です。

 近年、社会の情報化、電動化、地球温暖化対策強化の中で、電気エネルギーの供給と利用は新たな広がりを見せています。それらを支える電気設備・工作物は私たちの生活や経済活動にとって不可欠な社会基盤であるとともに、そこに従事する様々な技術者、特に電気主任技術者、電気工事士の活躍の場が広がっています。

 地域や産業界等から電気主任技術者、電気工事士を求める声が強くなる一方で、熟練技術者の退職等により人材枯渇に対する懸念が現実のものとなりつつあります。また、求められる知識も、電気・電子工学や法令等に加え、近年の技術革新、例えばAIやロボット/ドローン、サイバーセキュリティ対策やリスクマネジメントなどについても期待されています。このように、人材創出と技術革新への対応の中、私たちは試験を通じて電気技術者を志す方々に学んでいただきたい知識と技術を常に発信しています。

 私たち電気技術者試験センターは、産学官から選ばれた数百名の試験委員とともに、問題づくりから試験、採点、合否判定までを一貫して実施しています。毎年度35万人を超える方々に受験いただく国家試験として、正確性と品質を常に最高レベルに保つため、多重チェックやプロセス分析、外部有識者点検等を導入し常に生産性を高め、個人情報保護など各種の法令遵守を徹底しています。また、これらの取り組みの1つの現れとして、2023年度(令和5年度)よりCBT(コンピューターと情報ネットワークを使った試験)など、事故や自然災害等にも柔軟で堅牢なシステム導入を実現することができました。

 今後とも、国家試験の公正かつ的確な遂行という使命に基づき、電気技術者を目指す方々のために常に課題に取り組み、多様な受験機会を確保し、公正かつ的確に試験を実施します。今後とも変わらぬご理解とご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。



理事長 堀尾 容康